ソラシドトリガー! -Sorashido Trigger!-

前略、画面の前の読者様 このブログに書かれてることは的外れな主観です。だから決して、このブログの記述は鵜呑みにしないで下さい。

自分を創り上げたと言ったら大袈裟だけど大なり小なり影響を受けた漫画があるからこそ今の自分がある

Twitterのトレンド欄に一つ気になるワードを発見、「私を構成する5つの漫画」。

 

このブログの読者様やフォロワーの方はとっくにご存知かと思いますがロゼロは幼少の頃から漫画やアニメに大きく影響を受けながら成長してきた人間で、現にその影響力が成熟しきった今でも残っております。

そんな自称漫画大好き人間なのでこのトレンドに便乗して「よっしゃおれもやっちゃおうかな~」とURLをクリックして自分の好きな漫画を厳選しよう……と思った時、ふと我に返る。前に似たようなことブログでやったぞ・・・・・

 

rororomaturity.hatenablog.com

 

当時はてなブログがお題として出した「好きな漫画」にインスピレーションを受けて書いたこの記事、ここでまさに「自分を構成する漫画」を6つも出してしまったので、今それをやっても只の二番煎じという…。しかもその6つの中の漫画1つがURL先で選べないという事態に。ということで半ば逆ギレぎみでこれを諦め、じゃあせっかくだからこのブログで前回挙げなかった自分を創り上げた漫画をここで紹介しようと。ただ、あくまで今回は自分がまだ漫画好きを名乗る前だった頃に「この漫画すごい面白い!こんな漫画読んだことないぞ!」と純粋で新鮮な気持ちになった漫画を中心に紹介します。一応、前回紹介したものとは全く別の作品を…。

 

 

 

 

 

1.星のカービィ デデデでプププなものがたり

星のカービィ: デデデでプププなものがたり (11) (てんとう虫コミックス)

自分の中でカービィの漫画といえば「さくま版」でも「谷口版」でもなくこの「ひかわ版」こと『デデデでプププなものがたり』が真っ先に思い浮かぶ。自分が子供の頃読んでたコロコロの漫画の中では一時期この作品とマリオくんが2トップだった時期もある。

先日デデデが消しゴムを転売する回がバズった様に、当時はイマイチ意味が理解できなかったけど社会風刺の描写のキレが凄まじい。コロコロの漫画で「赤字国債」という単語が出たのは今でもこの漫画が唯一なんじゃ。普段のギャグも抜群に面白く、自分は11巻のスパイ回が一番好き。あとはデデデ達がカービィ主催のバスツアーに参加する回や呪われたすごろくをやる回とかが好きですね(やべえ…昔何回も読み返したのに内容ほぼ忘れてる…)

 

 

2.コロッケ!

コロッケ!(1) (てんとう虫コミックス)

2000年代前半のコロコロコミックにて連載されていた、集めれば何でも願いを叶えられる「禁貨」を集めるバンカーたちの冒険や戦いを描いた漫画。

コロコロで育った自分の中では、ギャグ漫画といえばマリオくんかでんぢゃらすじーさん、スポーツ漫画といえばドラベースという認識が強かった中、バトル漫画といえばこの作品が思い浮かべるほど好きだった作品。90年代の子供達がかめはめ波やアバンストラッシュを真似し、今の子供達が水の呼吸を真似してるように、当時の私が一番真似したのは主人公・コロッケの必殺技「ハンバーグー」でした。その気になれば今でも使えそうな気がする。

実は当時憧れてたのはヒーロー気質なコロッケやリゾットよりも、大人の雰囲気を醸したフォンドヴォー(1巻表紙左の黒い人物)だったり。彼のようなギャグもシリアスもこなせる大人キャラが今でも好きです。*1

見返すと児童誌離れした裏バンカーサバイバル編のシリアス具合やアニメ版の声優陣の豪華さには腰を抜かしてしまう。リゾットの声保志総一郎さんだったんかい…。

 

 

3.MÄR

MAR(1) (少年サンデーコミックス)

当時コロコロ派だった自分にとって、初めてコロコロ以外で読んだサンデーの異世界ファンタジー漫画。

サンデーの作品で言うと、コナン、犬夜叉、メジャー、ガッシュ結界師などはアニメで観ていたものの、当時漫画で読んでいたのはたぶんこれが唯一。コロコロはデフォルメチック寄りな絵柄が多かったので、それこそジャンプやサンデーのやや大人な作風はあの頃の自分には新鮮すぎた。

広大な設定や世界観を持つ異世界やシルバーアクセサリーをモチーフとした武器「ÄRM(アーム)」、そこまで複雑ではなく、かつ豊富な武器の種類を活かしたバトルなど、まだそこまで難しいことを覚えられなかったガキだった自分でも入り込めたのも大きい。思い入れ深いだけにネットでやけに叩かれてたと知ったときはショックだったぞ…。

 

13巻のドロシーVSキメラには本ッ当にお世話になりました。

 

 

4.ダイヤのA

ダイヤのA(20) (週刊少年マガジンコミックス)

当時『ドラベース』や『MAJOR』といった野球漫画が好きだった自分、ただ王道寄りの漫画ばかりを読んでいたので、そんな自分にとって後述する読んだことないようなストーリーに心を奪われてしまった。

野球の名門校に弱小チームのエースだった主人公が入学し、頼りになる先輩や仲間達と全国制覇を目指していくというやや斬新なストーリーが持ち味で、名門校故に競争率は激しく、例え3年間必死に努力しても甲子園に行けるとは限らないと明言されるなどシビアかつリアルで、それでいて中身は割と王道で熱くなれるのが魅力。

実はこの漫画、ネットだとよく「2年生(現行の『act Ⅱ』では3年生)のキャラに魅力がない」「3年生が引退してからつまらなくなった」という声が非常に多い。ただ、自分は割と3年引退後のストーリーの方が好きだったりする。最初は頼りなかった2年生が徐々に頼れる存在になっていくのは好きな展開だし、何より自分に足りないものを自覚しながら成長していく主人公・沢村栄純の活躍がたまらない。

だからこそ、それが全て結集した『act Ⅱ』の西邦戦~夏大会開幕までの流れが非常に好きだったりする。ただ、一つ欲張らせてもらうと、夏大決勝の稲実戦及び、秋大決勝の薬師戦の最終盤の緊張感をもう一度味わいたい。

 

 

5.ハイキュー!!

ハイキュー!! 41 (ジャンプコミックス)

2012年から連載が始まり、今や現行のWJ連載陣で3番目に連載期間の長さになったジャンプのバレーボール漫画。

まず自分のバレーボール歴から語らせてもらうと、自分、学生時代はバレーボール大嫌いでした(笑)。授業でやるものはただのボール回しばっかで退屈だし、試合してもボールは硬くて痛いし、思ったところに飛ばないし、それと当時の日本代表弱すぎだったしもうバレーボールにいい思い出なんてありません!

けどそんな苦い過去を払拭し、バレーが好きなったのはこの漫画のお蔭。自分はスポーツ漫画は元々好きだったのと腐女子に人気なものはつまらないという偏見を取っ払えた頃に読んだので、「どうしておれはこんな面白い漫画をずっと読んでなかったんだ…」と金剛雲水風に後悔した(それ違う漫画や、同じジャンプのスポーツものではあるけど)

スポーツものとしてもすごく面白い作品だけど、それと同時に部活ものとしても非常に秀逸。部員同士の衝突や友情などのお約束要素に加え、指導者やOB側の心境、選手達の試合に欠ける思いや進路に迷う姿、後輩への跡継ぎなど、部活ものならではの描写がライバルチームを含め丁寧に描かれる。

これは自分の主観なのだが、この『ハイキュー!!』という作品、常に最新刊が面白いと思っている。個人的に春高2回戦の稲荷崎高校戦がスポーツ漫画でもトップクラスに熱い試合だと思っていたら、次の次でそれを更新するかのような試合が描かれるとは…。と思いきや今の本誌の展開でそれすらも超える勢いが待ち受けてるという。今でも41巻の日向の「おれは最強の囮がいい(ネタバレ回避のためステルス、ドラックすれば読めます)という台詞を思い出すたびに泣きそうになってしまう。

 

 

6.惑星のさみだれ

惑星のさみだれ (8) (ヤングキングコミックス)

 『ヘルシング』と同じヤングキングアワーズにて連載されていた、地球の破滅を目論む魔法使いと人語を話す獣に選ばれた騎士達の戦いを描いた漫画。

元々ネットでよく「伏線がすごい漫画!」「いつかアニメ化してほしい!」という声が多々見られており、その度に「どんな漫画なんだろう…」と気になりながらも手を出さなかったものの、ふと訪れた銭湯の漫画コーナーに全巻置いてあり、試しに1巻を読んでみたところ、主人公・夕日が決意を固め一人で敵の泥人形に立ち向かっていく姿を見て「この漫画やべえくらい面白え…」と興奮し、翌日本屋で全10巻中5巻まで一気買いした。

読んでみたところ、ネットで言われてた伏線云々よりかは単純に熱い物語に感銘を受けた印象。序盤は周りの大人に引っ張られる感じだった夕日が成長し、後に"大人として"騎士団の年少組を引っ張っていく姿や、騎士団メンバーの人間関係や絆。何より階段の下りはここ数年読んだ漫画の中で一番鳥肌が立った。他にも「すきだ」「しってる」や、「ヒーロー参ッ上ォ!!」など、好きなシーンを挙げたらキリが無い。いつか同作者の『プラネット・ウィズ』と同じ制作陣でアニメ化して欲しい…。

獣の騎士団が集結した8巻の表紙がかっこよすぎて辛い。これと『魔人探偵脳噛ネウロ』23巻の表紙が全漫画の中で一番エモくて好き。

 

 

7.TCGirls

TCGirls (1) (まんがタイムKRコミックス)

まんがタイムきららMAXで連載されていた、TCGに命を懸ける少女とその周りの人々の日常を描いた4コマ漫画。

例によってきらら本誌立ち読み勢だった頃(本当にごめんなさい)きんモザごちうさといったアニメ化作品以外にも手を出したいと思っていたところ、それらと同誌に連載されていたこの漫画にふと目を通してツボにハマってしまった。TCGは幅広くは知らないものの、遊戯王やバトスピのアニメを観たり小学生時代にデュエマに命を懸けた人間としては主人公・アンに感情移入したりもした。推しはメイちゃんだけど*2

自分が初めて購入したきららMAX本誌のカラーページにて披露された『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』のパロディには爆笑した思い出。

 

 

全2巻と短命に終わってしまったが、前回の記事で紹介した『やどかり乙女』同様、きらら本誌を購読するきっかけを作ってくれたので、その影響力は大きい。これと『どうして私が美術家に!?』はもっと続いても良かったと思うべ…。

 

 

 

こうしてまとめてみると、何で前回紹介しなかったんだ…ってなる作品が多いですね。もっと言えばまだ影響を強く受けた漫画はあるんですが、今回はここまでにしておきます。割と自分は漫画にしろアニメにしろ広く浅く漁っていくタイプなので、ここいらで今まで読んでなかったジャンルの作品にも触れてみましょうかね。…任侠ものとかは前読んであんまり合わなかったけど。

 

 

*1:他作品だと『血界戦線』のスティーブンや『金色のガッシュ!!』のサンビームさんなど

*2:表紙左の人物が主人公の小柴アンで、右下の人物が御厨(めぐりや)メイ