子供の頃どうしようもなく不安だったことが一つある、"自分はまともな大人になれるのか"ということ。
昔は今よりも真面目な性格で、与えられる課題や勉強を少し嫌な顔をしながらもこなしてきた。周りに年相応の生意気なガキが多かったので（自分もその一人だったのだが）自分でも、自分はまともな部類な人間だと思ってた。しかし、心配性な一面もあったあの頃は、将来が不安だった。特になりたいことも、就きたい職種も無い。やんちゃしてた中学時代にアニメや漫画が好きだからというありきたりでしょうもない理由で声優や漫画家になりたいと考えてた頃もあったが、あくまで三日坊主の夢に過ぎなかった。
結局のところ、学生時代に自分のなりたいものを見つけられず・・というか決めることができず真面目に遊んで適当に進路を決めて、就活をこなす中で何社かは落とされたけど、一応就職することは出来た。まぁ、ここで適当に就職先を決めてしまった結果、後々後悔することになるのだが。
今までブログやTwitterでは、自分の職業・・というか学生なのか社会人なのか若干はぐらかしていたけど、この際断言しておく。私は社会人2年目の若僧で、とあるサービス企業のとある部署の参謀役をやっている。具体的にどんな業種かを語ると、どの場所のどの会社で働いているかバレるのでここでは話せない。なのでやや抽象的な言葉ばかりになるかもしれないがそこはご理解いただくと助かる。
2年目で何で参謀をやっているのかと言うと、元々うちの会社は人手不足かつ正社員が少ないので、そういう役割は若僧だろうと老害だろうと嫌でもやらされるのである。一応、この役職はかつてそのポジションに座っていた先輩から引き継いだものなので、入社していきなりやらされた訳ではない。酷な話ではあったが、別に仕事自体もそこまで難しいものではなく、正直ぬるい部類のレベルなのである程度コツをつかめばこなせるものではある。ホントに。
しかし、問題は内容よりも勤務条件他にある。サービス企業と書いたように、うちの会社はその名の通りサービス業なので、休みが少ない。どこからどこまで仕事なのかはあえて伏せるが、断言してしまうと、「休みが沢山欲しい！趣味の時間も確保したい！」と考えてる人にとっては絶対うちの会社はお勧めしません。一応、日曜は基本的に休めるけど。
これに関しては正直、自分も確認不足だった。面接時に「休みが少ない云々」みたいな説明は受けていたが、入社時にその詳細を明かされ本気で鬱になりかけた。「休みについて訊いてはいけない」というテンプレートを鵜呑みにして確認しなかった自分が悪いんだけど。
それでも悪いことばかりではなく、休みが少ない分、給料はそこらの会社よりもやや多い。入社したての頃は金銭感覚が狂わないよう自制するのが大変だった。課金も遠慮なく出来たけど今のところ2回しかしてない。それになによりも、"サービス業の過酷さ"と"それらに携わる人たちへの感謝"が理解できたのが大きい。今まで休日に映画館やカラオケ、レジャー施設で遊べるのは休日を犠牲にしてそこで職務を全うする人々がいたからこそなのであって、その人たちがいなくなると自分たちは休日もろくに遊びに行けなくなる。今までは接客対応が悪かったらちょっと不満を吐いたりしてしまったこともあったけど、同じような立場に立ってしまったからこそ、接し方が改善された。これは、あまり認めたくはないがこの会社に入ったからこそである。
・・まぁ、入りたてで気持ちがキリキリしてた頃は「仕事」や「サービス」という言葉を見るだけで拒否反応を起こしたり、Twitterでふと見かけた「週休4日制にしてくれ～、仕事したくね～遊びたいんだよ～」というツイートに対して「お前が遊べんのはお前が休みの時に働いてる人がいるからやぞ、週休増やしたらその分仕事増える人もいるんやぞ分かっとんのか」みたいなお気持ち表明をしてしまったことがあるのだが。その人の気持ちも分からなくはないけど、少なくとも自分はそんなことは言えない。日本のサービス業の労働体制は顧客側の我儘やクレームも相まって軽視されすぎな気もしなくはないけど。
別に上司も残業を強いてくるような人たちではなく、むしろ「さっさと終わらせて定時で帰れや」と言ってくれるので、有り難いのだが、ここで一つ悩み事が。うちの会社には俗に言う老害が1名存在し、その人が「俺もう2・3年したら辞めるつもりだから、俺の持ってる資格取得しとけ。ちなみにその資格持ってるやつ俺以外にいないからな」と脅し資格取得を迫られせてくる。
これはあくまで自分の主観なので事実とはやや異なるが、その人は会社の指示や意向とは全く関係なしに個人的な意思で資格取得を勧めてくる。これが嫌でモチベーションが上がらない。そんなやつどこの会社にも一人はいるだろうけど、自分はその老害さんのことを本気で嫌ってるので、どうも気が進まない。一応、親父にも常日頃から「資格とか取れる時に取っとけよ」と乞われているが・・。
はっきり言わせてもらうと、自分は再来年の春までに転職しようと考えている。上司からは何やかんやで頼りにされているし、お世辞だろうけど「お前はうちに必要な人材だ」とも言われたこともある。しかし、流石にほぼ黒に近いグレー企業にいつまでも居るつもりは無い。あんな会社で半生を過ごすと思うと背筋が凍る。あくまで今は修業期間のつもりで日々の業務に取り組んでいるので、悪いがあの会社の為に人生を捧げられないし、死ぬつもりも無い。
なら転職のために資格取っとけばいいじゃん、有利だぞ。・・と、思うじゃん？おれも思う。けどそれをためらう理由はただ一つ、遊んでいたいんだよ！こっちは日曜にニチアサを観るため、毎月にジャンプSQ.とまんがタイムきららを読むために生きてるのであって、趣味に人生を捧げているんだ。こちとら学生時代から勉強を放り出してポケモンを厳選して戦わせてたんだぞ、慣れてるんだそういうのには。
・・・でも、こういうのはもう通用しないことは分かっている。流石にその人には「勉強が捗らない」と嘘をついてはごまかしているが、いつまでごまかし切れるかは分からないし、そろそろ限界だとも感じてる。その資格事態も、一部難しい部分はあるが全体の60%を覚えてしまえば試験に合格できると言われているので、取ってしまえばこっちのものなのでいっそ開き直って取得しちまおうかとは思ってる。しなくてもいいならば取らないけど。どうすればいいものか。
Twitterをはじめとするネット社会では、リアルでの仕事や会社への不満や愚痴が絶えない。それは自分も就職する前と後でも嫌というほど目にしてきた。自分もこの仕事には不満が多いし出来れば今すぐにでも転職したいと考えている。関係ない話だが、入社後にかつてお世話になった某施設にお礼を言いに行った際に、その職員の方に「社畜」呼ばわりされてしまったこともある（実話）。
しかし、あくまでその道を選んでしまったのは自分自身なのだ。面接の時に会社の実態をある程度説明され、不明な点を質問せず勢い任せで飛び込み、入社後勝手に失望したこちら側にも落ち度がある。まさに"才能もなく努力もせず与えられるものに不平を言う"人間が自分そのものだ。だからこそ、その責任は自分で取らなければならない。
それに、なんやかんや仕事が楽しいと思うこともなくはない。こんな事ネットで言ったら「精神が病む前兆」とか「お前Mか？」とか言われそうだけど本気でそう思える瞬間があるのだ。出来なかったことが出来るようになる、これはゲームでもリアルでも楽しい、いつも自分が唱えている"ハマる瞬間"がそれだ。・・・・・その心意気を資格取得でも活かせればいいんだけどね。
それと最後に一つだけ言わせてほしい、確かに休みが少ないがおれは「社畜」じゃあない。何せ趣味のために生きてるんだから。おれが社畜と思わない限りおれは社畜じゃないんだよ。おれはただの人間だ。
将来のための勉強をとるか、今を楽しむために趣味をとるか、真剣に考えてみようかな。そんな選択が出来ることが、贅沢だって分かる内に。
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