自分が子供の頃に夢中になったコンテンツ『デュエル・マスターズ』。
現在(割と)夢中になっているコンテンツ「にじさんじ」。
その2つがアプリ『デュエル・マスターズ プレイス』(以下、デュエプレ)にてコラボする運びとなった。
【デュエプレ×にじさんじコラボ】
— デュエル・マスターズ プレイス【公式】 (@dmps_info) 2020年9月19日
にじさんじコラボ「仮想の決闘者」が始まりました!
3人のライバーがデュエプレの世界に登場します!
オリジナルストーリーや特別なアイテムもご用意しております!
にじさんじコラボをお楽しみください♪
詳細はHPをご確認ください。https://t.co/hfjCAZ25GV pic.twitter.com/1cHHoqLj39
自分のブログでも過去に、その思いを語った2つのコンテンツ、『デュエプレ』内にてコラボ決定の一報が入ってきたのが今年の春頃だった。あの時はまだ「にじさんじ」にハマる前だったので、「にじさんじ?あぁ、あのVTuberの」ぐらいの印象だった。まさか、あれから数ヶ月経って当のコラボ相手にハマるとは本気で思わなんだ。
でも、正直このコラボには一抹の不安があった。単純に、「デュエマとにじさんじって合うのか?」と。先にコラボしていた『ロックマンエグゼ』は2000年代前半のコロコロにてデュエマと苦楽を共にし、映画も同時上映したり既にコラボを果たしていたこともあり、そういう感情は芽生えなかった。
あくまで、そう思っていたのはにじさんじにハマりたての頃だったので、加賀美社長が3Dお披露目配信にてボルメテウスを召喚した時にはそんな雑念振り切ってたのだが、それでも、このコラボ、どうなるか読めなかった。不安を甦えらせるかのように、コラボ開催当日の9月17日~9月19日夕方までの、サービス開始時を思い出させる地獄のメンテ地獄再来。いきなり先行き不安なスタートとなった。ここから先、コラボ内容やコラボストーリーについてネタバレ込みで語っていくので注意。
↑過去に書いたもの
メンテ明け。ログインするとそこには月ノ美兎(以下、委員長)の姿が。
そこは「こんばんワニノコ」じゃないのね。 考えると、デュエマのゲームだからポケモンの名前出しちゃダメか。
委員長の動画は片手で数える程度しか観てないけど、開口一番こんなこと言うキャラじゃないイメージが強いので、清楚ぶってる感じがシュールな笑いを生み出してる。
ホーム画面では登場ライバーの1人、本間ひまわりがご丁寧にコラボ開催中の情報を教えてくれ、他にやることも無かったのでとりあえずコラボストーリーを進めていく。まずは最初の委員長との対戦ストーリーへ。
清 楚 そ う な 女 性 降 臨
ではここで清楚そうな女性の動画を幾つか観てみましょうか。
話を戻します。
清楚そうな女性こと委員長と話している内に、元気そうな女性こと本間ひまわり(以下、ほんひま)と、柄の悪そうな男性こと葛葉が合流。今回のコラボで登場するのはこの3人のライバー。
恥ずかしながら、こちとらV及びにじさんじを知って数ヶ月なのでこの2人のこともあまり知らないんだよな…。ほんひまはござパンの人で、葛葉は叶と仲が良くてこの前ボルメテウスに食われてたのは知ってる、それ位の知識しかないですスミマセン。
そして、会話が進むにつれ、自然と委員長とデュエルする流れに。しかし、このライバー達がどんなカードを使うか全然想定できない。委員長は自称清楚だし、光文明の守りの堅いデッキだろうかと予想していたら、割とニアピン。光水自然の軽量クリーチャーを並べる形のデッキだった。ただ、使ってるカードがインフレに取り残されてる初期のカード多めなので言うほど苦戦しない。マナを好きな色に変えられる「群風妖精コートニー」の効果も全く生かしきれてないし、5回くらい戦ったけど重量級のカードが一切出なかったし、まぁ、厳しいことを言うと、弱い。
只、このバトル形式では、相手のCPUは「レジェンドスキル」という効果を使うことが出来る。このレジェンドスキルの内容はキャラクター1人1人異なり、過去の例だと、6ターン目に切札カードを無条件で召喚出来たり、自軍のドラゴンが破壊されると相手(プレイヤー側)のクリーチャーも1体破壊など、なかなかのインチキ効果だったのだが、この委員長のレジェンドスキルというと……
「自分の5ターン目開始時に『トゲ刺しマンドラ』を無条件で召喚出来る」
弱 い。
『デュエルマスターズ』を知らない人に説明すると、この「トゲ刺しマンドラ」というカード、現在、現実で使ってる人は恐らく0人で、少なくともこのゲーム内で使ったの委員長くらいです。自分もネット対戦とかたまにやってるけど使ってる人見たこと無い。CPUすら使ってない、本当に委員長が初めて使ったであろうカードです。そんで効果も大して強くないです、遊戯王で例えると「砦を守る翼竜」と同等くらいの強さです(どこか間違ってたらゴメン)。
まぁ、メタ的に言うと、にじさんじコラボから入った人でも簡単に勝てるような立ち位置のデュエルだったのと(恐らく)、委員長のキャラクター自体デュエル初心者と思われるので、特に解釈違いとかは無かったです。本当は「ヘブンズ・ゲート」*1とか使ってくると思ってたけど。
当 た り 前 だ
(笑)
実際、委員長は弱かったが、後の2人は強かった。ほんひまのデッキは「太陽王ソウルフェニックス」を中心とした攻撃型、これは初見時、打点の高さに処理しきれず普通に負けてしまった。因みにレジェンドスキルは「自分のクリーチャーが攻撃時、パワー+3000される」というもの。正直、これは地味だった。
問題は葛葉の方、彼のデッキは、「剛劇戦攻ドルゲーザ」が切札。重いカードなのだが、そのドルゲーザのコストを軽くしたり破壊される時に身代わりになってくれるクリーチャーが多く、かつ除去、手札補充、破壊、マナ加速カードがバランスよく構成された隙のないデッキ。そしてレジェンドスキルは「一定ターン経つごとに相手のクリーチャー1体をシールド送りにする、相手のシールド枚数を自分と同じにする、相手のクリーチャーとマナを2枚ずつ削る呪文を1回ずつ撃てる」といった、過去最高のインチキ効果。正直、にじさんじコラボ目当てで『デュエプレ』を始めたプレイヤーは葛葉に泣かされてると思う。自分も、1戦目でデッキアウト(山札切れ)でようやく勝てた。
『デュエプレ』のAIは比較的アホなので、どうしても勝てない時は高パワーのブロッカーを並べて粘ったらいいかも。葛葉のデッキの弱点は山札を削るカードが多く、AIは山札の枚数が少ない時でもドロー系のカードを使うので。それ抜きでも、普通に泣きたくなるくらいの強さだが、そこは出演を賭けた「招待状争奪戦」で優勝しただけのことはあると解釈しておこう(血涙)。
余談だけど、ほんひまと葛葉の使うデッキは真逆のイメージだったなぁ。ほんひまがジャイアントデッキで、葛葉はドラゴン使いだと思っていた。 ストーリー中でほんひまのデッキは重量級デッキと評されてたけど、低コストクリーチャーの方が多いし割とそうでもない気がする。
葛葉を倒したところでストーリーは終了。内容は大雑把に言えば、「デュエプレの世界に招待された、にじさんじのライバー3人が主人公とデュエルを楽しむ」それだけの話。前回のロックマンエグゼコラボは簡素ながらスケールのあるストーリーだったので、肩抜かし感はあった。
でも、にじさんじコラボとしては、この内容で良いと思う。各々のライバーの設定は置いておくとして、悪と戦ってる訳でも、世界を救おうと奮闘しようとしている訳でもない、雑談したりゲーム実況したりするのが日常のVTuberたち。
そんな者たちがカードゲームの世界で普通にカードゲームを行い、その面白さを伝えようとする、電脳世界で人々を沸かせてるエンターテイナーにふさわしい、良くも悪くも普段の活動の延長線。でもそれこそが、このコラボの神髄であり、100点満点な答えな気がする。上述の「招待状争奪戦」の下りや、記事冒頭でも触れた加賀美社長が3Dお披露目配信でボルメテウスを召喚したことにも触れられたりと、小ネタも充実してた。
かくいう自分もVに手を出して日が浅いので、このコラボでほんひまや葛葉のキャラクターを掴むことが出来た。以前、にじさんじのゲーム番組『レバガチャダイパン』を内容がやや単純だからこそ一見さんも入りやすいし既存さんも楽しいと評したが、奇しくもこのデュエプレのにじさんじコラボも同じような結果となった。かなり世界観にもマッチしていたので、是非とも第2弾も期待したい。椎名、やしきず辺りなんか合うんじゃないかな。
デュエプレでにじさんじを知った・興味を持った人に一言だけ。にじさんじはいいぞ。
因みにこのコラボは来月15日まで約1ヶ月間も続く破格の待遇となっているのでまだ全然間に合いますよ。
余談 この委員長の表情可愛い。
*1:自分の手札から光文明のブロッカーを2体まで出せるゲーム・現実共によく使われる強い呪文カード