ソラシドトリガー! -Sorashido Trigger!-

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『アイカツ!』から勇気を受け取り「あの日があって今が最高になる」と信じ続けた5年間

アニメ『アイカツ!』が終わって今日でちょうど5年が経った。

 

かつては「なんか最近人気の女児アニメ」という認識でたまにネットや街でキャラクターや作品タイトルを見かける程度で特に興味は示さなかった。そんな態度が一変したのが、ネットでメインキャラの霧矢あおい(愛称:あおい姐さん)の画像だったか動画を偶然見て「この娘可愛いな。アイカツのキャラなのか、観てみようかな」と思ったのがきっかけで、自分もアイカツの世界に飛び込んでみた。これが、ある意味人生の大きな分岐点だったのは今にしてみればそう思う。

尤も、自分がリアルタイムで追い始めたのは、主人公が星宮いちごから大空あかりに変わった「あかりGeneration」編の途中からであり、いちごの親友ポジションであるあおい姐さんは既にレギュラーから降りていたのだが。世代交代済みだった。

 

 

見逃した分はレンタルなどで保管したのだが、その追っていく最中でアイカツという作品の魅力を知っていった。ストーリー自体は王道ながら従来のアイドルものとは少しかけ離れたスポ根要素や、レパートリーが多く作品の世界観を深堀りさせてくれる楽曲、個性の強いキャラクター達、世代交代要素など、真新しさも懐かしさも斬新さも味わえる見所の多い作品で、当時はネットであおい姐さんの画像を集めたり『ダイヤモンドハッピー』をはじめとする楽曲をヘビロテするようになり、もはや夢中になったと言っても過言ではないくらいハマった。ハマりすぎて後輩に引かれたこともある。流石にあの頃に比べて熱は落ち着いたが、今でも作品愛は強いのは変わりなく、半年前の『アニソン総選挙』ではカレンダーガールに投票し、最近はBD-BOXの購入も本気で考え始めた。間違いなく、自分の人生の中でもトップ10に名を連ねる好きなアニメ作品だと言える。

 

 

そんなにハマったからこそ、2016年3月31日放送の第178話「最高のプレゼント」にて最終回を迎えた時は心にかなりのダメージがくるものがあった。話自体は円満終了で文句なしの終わり方だったのだが、それでも、もういちごやあかりの物語は見れなくなるのか…と寂しさが残った。だからこそ、アイカツの事を忘れずに、登場人物のように前を向いていこうと決意は出来たのだけれど。

余談だけど、ちょうど同じ時期に2年半続いた『ダイヤのA』のアニメも最終回を迎えたので、よりによって思い入れの強い2作品が同時期に終わるんだと喪失感が半端なかった。逆にこの出来事により"ロス"という現象に耐性がついてしまった可能性もあるが。

第178話 最高のプレゼント

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  • 発売日: 2017/08/11
  • メディア: Prime Video
 
Seek Diamonds

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  • 発売日: 2016/04/02
  • メディア: Prime Video
 

 

 

 

 

こっからネガティブな自分語りが多くなるので一応注意をば。

 

 

 

 

 

決してアイカツが原因では無いのだが、アイカツが終わってからは正直言って良くないこと、俗に言う人生のどん底期が訪れ、生きるのも辛いと思うこともあった。 

過去記事で少し触れはしたのだけど、アイカツが終わった直後の2016年春アニメ以降はどーーーしてもアニメ視聴に対するモチベーションが低くなってしまって。これに関しては自分自身の問題から発展した人間関係のもつれが原因であるので、本当にアイカツ云々は関係無い。ただ、その相手がよりにもよって親しかったオタク友達だったこともあり、「どうせどんな面白い好きなアニメを観てもあいつに否定される」とか考え始めると、どうしても気持ちが上がらなかった。

 

他にも、個人的な問題で詳細は伏せたいので曖昧に説明すると、この頃(2016年春辺り)の自分は先の人間関係以外にも様々な問題を抱えており、それでストレスが尋常じゃなく溜まってかなり荒れたりもした。何というべきか、世の中や周りの人々が誰も信じられず進みたい未来も全く見えず考えることすらしたくない、そんな心境だった。

そんな鬱屈した日々もずっと続いていた訳ではなく、暫く経った頃には自分を取り巻く環境が大きく変わり、自分の複雑な気持ちを理解してくれている・同じ立場になって考えてくれる人たちに出会えて、少しだけは楽になれた。でも、それでも新しい問題は増えていき、酷く荒れるということは無かったのだが、親とはよく揉めるようになってしまい、自分に協力してくれる人たちにも身勝手な我儘を振りまいて何度か迷惑をかけてしまった。

 

 

 

流石に人生を全部投げたしてしまおう何て早まろうとはしなかったが、先が見えない不安・恐怖、それに負けてしまいそうになった。でも、そんな絶望に陥りそうな状況でも、一つだけ、それを打破できそうな呪文を知っており、心の中で唱えては勇気を出していた。

 

 

あの日があって今が 最高になる

 

 

 

 

アイカツのOP、『START DASH SENSATION』の2番の歌詞。奇しくも『アイカツ!』という作品及び「あかりGeneration」編の最後のOP主題歌となったこの曲にこの歌詞を使うのはある意味反則と言ってもいい、泣いてしまうから。

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初代主人公のいちごにアイドルとしての素質を見出されたものの、実力を開花させることが出来ず周りにも置いて行かれ苦悩することの多かった2代目主人公のあかりが、努力を重ねて壁を越えていき最終的には栄光を掴み取る事が出来た。苦しく涙を飲んできた日々があったからこそ、最高の今がある。それは自分も『アイカツ!』全178話を完走したのだから当然知っていた。

あまりこういう言い方はアレだけれども、自分の人生だって、あかりと同じだ。苦しい時期もあった。ずっと葛藤していた。今やっている事をいっそ辞めてしまいとも思ったこともある。でも、それを乗り越えればきっとその先に希望がある。あかりは投げ出さなかった、じゃあ自分も頑張ってみようと考えるようになった。

 

 

しかし、結局のところ、そう唱えていたあの頃に"最高の今"は訪れる事は無かった。現実はアニメのように上手くいくことは無い、そんな事は分かっていた。でもそれでへこたれはしなかった。

今じゃないのなら、きっとまだ先、未来にあるんだ。ポジティブかネガティブかと言われたらネガティブ寄りな自分も、この時はここで挫けてちゃいけないんだと感じていた。それはアニメであかりが身をもって教えてくれた。あかりだけじゃない、いちごも時には迷いを見せたし、蘭やユリカ様やさくら、他のアイドルだって苦悩する事があった。でもそんな時は誰かに励まして貰い、自分を信じて最後は立ち直った。誰だって同じだ、それは現実でも同じ。

 

だからと言って、勿論、現実にいちごやあかり達は存在しない。言ってしまえば虚構の存在だ。でも、そんな虚構の存在からたまにメッセージを受け取ったりして何かしてみようと思わされたりもする。アニメに励まされたなんて、笑われる話かもしれないけど、少なくとも自分にとっては嘘なんてものではなかった。いちご世代の集大成とも言える楽曲『SHINING LINE*』にもあるように、"涙に傘をさす笑顔はホンモノ"だった。

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アイカツ!』の終了から5年経ち、あれ以降も、何度も辛い事があった。でもそれと同じくらい嬉しい事もあった。悲しい時は立ち直る強さを、楽しい時はその時間の価値を尊ぶ事を重んじるようになった。何度も言っているように、これはアイカツから学んだこと。他にも大なり小なり影響を受けた作品はあるけど、辛い時でも「前や未来を見ていく勇気」を受け取ったという点ではアイカツの影響力はとてつもなく大きい。どんなに長く暗いトンネルにも必ず出口がある、後ろ向きな時こそ前を向かなくちゃいけない。アイカツに登場するアイドル達の様に。

実はもう一つ、アイカツと同じ位大切な事を学んだ作品があるのだけど、それはまたいつかの機会に語るのかもしれない。

 

まだ"最高の今”にはたどり着けて無いかもしれないけど、いつかきっと、そんな日が訪れる事を信じて、未来向きの今を見ていきたい。 最近もちょっとまた躓きかけた事があったけど、何度も『SHINING LINE*』などを繰り返し聴いて「これで元気を出すんだ!」と自分に喝を入れていた。そのお陰で今もまた辛い事でも乗り越えられる勇気が少し湧いてきている、アイカツの力は凄い。田所あずささん、「アイカツを観ておけば幸せになれる」って、本当の事だったんすね……。

 

 

 

またまたこんなこと言って変に思われそうだけど、今ここでこの5年間の思いを綴ってみたら少し泣きそうになってしまった。嫌な事思い出したからかな…、いやどうだろう。いや、きっとあの『アイカツ!』と過ごした日々を思い出したからなんだろう。リアルタイムで追ったのはたった1年とちょっとの間だけど、それでも感じた重みはそれこそ3年半、或いはそれ以上だった。いちごにあおい姐さん、あかりをはじめとするキャラクター達、そしてアイカツの世界に欠かす事の出来ない楽曲、様々な台詞や歌詞からも色んな事を教わったり勇気を受け取った。そして"受け取った勇気で行けそうだった未来"に今、確かに居る。

 

 

"何てコトない毎日がかけがえないの 大人はそう言うけれどいまいちピンとこないよ"、確かにあの頃はその言葉の意味がピンとこなかったけど、大人になった今ならちゃんとわかっているよ。今日に幸アレ。

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TVアニメ/データカードダス「アイカツ!」4thシーズンOP/ED主題歌「START DASH SENSATION/lucky train!」

 

 

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↑個人的に凄く共感したアイカツにまつわるエントリー。おススメです。