本は紙で読むものでしょ、という時代遅れな発想から電子書籍を毛嫌いしていた私氏、しかし春先の外出自粛推奨期間では本屋へ行くのを危惧し、毎月購読していたジャンプSQ.とまんがタイムきららキャラット/MAXを電子版に切り替え、そこで電子書籍の便利さを少しだけ理解する。
しかしそれでも「漫画は紙がいい、紙の媒体を紙で買うのは普通だろ」という理屈もへったくれもない理由で単行本は紙で買い続け、恐らく今後も電子で漫画を買うのは雑誌だけだろうな・・・と思っていた。まさか、あんなことになるなんて・・・・・。
某日。あー、ブログに書けそうな面白いネタでも転がってないかな~と思いながらTLを除いてみると、目を疑う情報が舞い込む。
話題作を読むチャンス!
— ねとらぼ (@itm_nlab) 2020年7月10日
芳文社70周年記念キャンペーンで『ゆるキャン△』『けいおん!』などが77円に 講談社も電子書籍セールを実施中 https://t.co/XIr9RSGrLP @itm_nlab pic.twitter.com/7U9cBNqbQ8
🎊芳文社創立70周年記念🎊
— COMIC FUZ(コミックファズ) (@COMICFUZ) 2020年7月10日
日頃のご愛顧に感謝して、7/10(金)~8/6(木)に特別キャンペーンを実施します✨
【企画内容】
1️⃣抽選で最大7名に70冊分の単行本をプレゼント!
2️⃣7日間オリジナル作品日替わり無料開放!
3️⃣1,000冊以上の単行本や雑誌が1冊70円!https://t.co/PSvcTNnrbu#COMICFUZ pic.twitter.com/7IzhK4QHsg
芳文社の単行本が1冊77円。
まんがタイムきららの単行本が1冊77円。
・・・・・・・・・・・
う そ や ろ
いやいや、きらら漫画の単行本ってフォワード以外だと1冊約900円ですよ。ジャンプやサンデーなど一般的な漫画の単行本は約450円、2倍かかるんですよ。ネットだとよくぼったくりだの手が出しにくいだの5ちゃんで言われてて、正直おれも内心「高ぇよ・・」とぼやきながら推し作品に貢献するために購入しているきらら漫画が*1、1冊77円。何、芳文社所有の土地から石油か温泉でも出たのか?そうでもなきゃこんなことできんぞ。いやいや怪しい、これには何か隠されてるんじゃ
えー、取り乱してすみません。いやでも、いかんせん信じられなくて。でもこれは凄いキャンペーンだ・・・、実を言うときらら漫画は読んだことないけど興味ある、単行本を買おうと思った作品が幾つかあり、そんな作品も今回のキャンペーンのラインナップに含まれていたので「手出すなら今しかないな・・・」という決意も出来た。よし、買うか・・・、あっ、これ電子限定なのか・・・。うーん、さっき「漫画は紙に限る」みたいなこと言っておいて電子に鞍替えするのもなんかアレだし、それに電子だとふとした拍子にデータふっ飛んで読めなくなってしまう可能性もあるからな・・・。どうしよう・・・・・。
10分後
そ し て こ の 本 棚 で あ る 。
まさかこんな形で単行本を電子で買う日が来るとは・・・。いや77円よ、77円。こんなの見過ごす手は無い、プライドは豆腐よりも脆い、それを実感した瞬間だった。
折角なので購入した紹介を軽く紹介。
どうして私が美術家に!?
願書の提出間違いにより美術科に入学してしまった酒井桃音が卒業目指し奮闘する「尊さ」溢れる作品(「尊さ」はこの作品のPR面にてかなり推されてる)。
桃音の他にも色々と秘密を抱えた黄奈子、留年生のすいにゃん先輩こと翠玉、腐れ縁コンビの紫苑と蒼など魅力的なキャラクターやそれぞれに抱える夢や想いの描写が丁寧かつ鮮明に描かれるのが魅力。まさかアニメ化する前に終わるとは思わなんだし今でも信じられない。
TCGirls
TCGに熱中する少女、小柴アンとその周りの人々のTCGライフや騒動を描いたTCG漫画。
自分自身が少年時代デュエマに熱中し、遊戯王などの他TCG界隈の知識がそれなりにあることもあって読んでて近親感が沸いた、上述の『どうびじゅ』と並びきららMAX購読のきっかけになった作品で、読んでて細かいネタについついニヤけてしまう。因みに購読し始めた最初の回は劇場版遊戯王のパロディをしつつ文化祭でTCG体験会を企画する回だった。
中学留年を経験し、1年遅れで高校入学した少女、一之瀬花名が周りに留年のこを隠しながら友人たちと共に日常を過ごしていくスロウスターターストーリー。
実を言うと自分はこの作品のアニメ版が大好きで、いずれ原作の単行本を買おうかな・・と思いつつも手が出ず、今回のキャンペーンで3巻までではあるが割引となっていたので思い切って購入。買ったからには続きも買わなければな・・いずれな。
余談だけど最近本誌では急展開を迎えているので目が離せなくなってきている。
佐藤さんはPJK
何故か留年を繰り返している27歳のPJK(プロフェッショナルジェーケー)、佐藤さんの謎と活躍を描く青春コメディ。
実を言うと自分がこの作品を知ったのが既に完結しており、完結巻の告知を見て「絵がいいな」と思い興味を持ち*2、内容を殆ど知らないまま購入。たぶん漫画を表紙買いしたのは初めて。
軽く読んでみてそのリアリティラインの無茶苦茶さに少し困惑はしたが、読んでて「佐藤さんだから仕方ないよな」と佐藤さんのハイスペックさやカリスマ性の高さもあり自然と納得してしまう不思議な作品、こういうのは慣れるとストレスフリーで読めてしまう。
ぱぺっとコール!
メルヘン少女の栞とイケボで引っ込み思案なほとりを中心とした人形劇部の活動を描いた作品。
これまた『佐藤さんはPJK』同様、完結後に知って絵柄が好みだという理由や人形劇という珍しい題材が気になり表紙買い、厳密には昔古本屋で読んだことあるけど。
きららではよくある展開だけど、人見知りな娘が勇気を振り絞り人前に立ち成長していくのに弱い気がする、というかいつの間にか感情移入してしまう。
つい昨日作者が『ペンギン・ハイウェイ』の作画監督だと知り絶句した。
買った後で気づいたけどこの5作品中3作品でメインキャラ留年しとるやんけ。しかも内2作品が主人公。
ここで5作品計12冊買って924円。安い・・・!定価だとこの中から1冊、合計で約1万は飛ぶんだぞ・・・!太っ腹すぎる・・・・・。やっぱり石油か温泉が出たとしか(以下略
うーん、とりあえず欲しいものは買い終えたし、これ以上はいいかなとは思いつつも『ハナヤマタ』や『ぼっち・ざ・ろっく!』辺りも買っておこうかなと検討中。折角のチャンスだしこれを活かさない手は無いが・・・、正直迷ってしまう。これに『まちカドまぞく』もセール対象内なら確実に買ってた。別に紙で買いたいとかではなく貯金云々の問題。これは気づいたらかなり出費してしまうことを懸念してしまうケチリオタクのケチ心です。
まぁ、それは追々考えるとしてこんな美味しすぎるキャンペーンを通じて、気になってた作品に気軽に手を伸ばせ、尚且つ新しい世界も見えてきたような気がした。電子書籍、本格的に始めてみようかな・・。
あ、このキャンペーン16日までやってるんでまだ間に合いますよ(ダイマ)。