ソラシドトリガー! -Sorashido Trigger!-

前略、画面の前の読者様 このブログに書かれてることは的外れな主観です。だから決して、このブログの記述は鵜呑みにしないで下さい。

生きがいとも言える作品が終わったら、また別の生きがいを見つければいい

今日午前0時、来週発売のジャンプをもって『ハイキュー!!』が完結すると報じられた。

 

ハイキュー!! 2020年7月20日 完結】

ハイキュー!!は来週7月20日発売の週刊少年ジャンプ33・34合併号で、8年半の連載にピリオドを打ち、最終回を迎えます。

最後まで、前を向き、全力で走り抜けます。皆様もどうか一緒に走り抜けていただけたら幸いです。 pic.twitter.com/Ny1YlFziTW

ハイキュー!!.com (@haikyu_com) 2020年7月12日

 

 

自分も単行本で追っている好きな作品だが、まずこの一報を目にして芽生えた感情は「安堵」だった。ネットでは「ジャンプの人気作は引き伸ばされる運命にある」というイメージが固いため、正直、自分も「終わりどころを間違えるなよ・・・」と常に一抹の不安を抱えていたが、40巻を超えても冷めないどころか増すばかりの熱量に各キャラクターの集大成とも言える最終章の展開、読みながら、終わらせるならここで。とずっと願ってた。本当に、ここで終われるようで良かったと心の底から思う。

 

これは自分の主観なのだが、この『ハイキュー!!』という作品、常に最新刊が面白いと思っている。個人的に春高2回戦の稲荷崎高校戦がスポーツ漫画でもトップクラスに熱い試合だと思っていたら、次の次でそれを更新するかのような試合が描かれるとは…。と思いきや今の本誌の展開でそれすらも超える勢いが待ち受けてるという。

 

自分を創り上げたと言ったら大袈裟だけど大なり小なり影響を受けた漫画があるからこそ今の自分がある

 

まぁ、こんな終わってしまう寂しさよりも円満終了する喜びの方が強いのは自分を含めて100人に1人くらいだとは思う。実際、Twitterで軽く感想などを見てみると、「ハイキュー終了悲しい」「ロスになりそう」「終わらないで」「毎週の楽しみが無くなってしまう」など、自分とは逆で終わることを悲しむ人が大多数だった。こういう声は他の漫画でも、それこそ最近だと『鬼滅の刃』が終了した時にも同じような声を幾つも見たので、人気作が終了する際の恒例行事になりつつあるかもしれない。

終わってしまう悲しさは、確かに分かる。自分も『ハイキュー!!』を単行本で読んで何度も熱くなり何度も泣きそうになった、32巻や41巻の展開なんて何度でも記憶を消して読み返したいと思ってる程好きだ。それがもう味わえなくなると思うと、それはやっぱり少し寂しい。

 

週刊少年ジャンプ(32) 2020年 7/27 号 [雑誌]

週刊少年ジャンプ(32) 2020年 7/27 号 [雑誌]

  • 発売日: 2020/07/13
  • メディア: 雑誌
 
ハイキュー!! 32 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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ハイキュー!! 41 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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そういう性格なもので、割と巷で言われる「ロス」にかかったことの無い自分だが、ロスや円満終了できる喜びとは別に、 好きな漫画が単行本2~3巻程度しか出ずに打ち切りで終わった経験も幾つかしたことがある。「これ絶対アニメ化したらヒットするわ!」と思っていた作品がひっそりと終了する、こういう時は自己嫌悪なども含めてかなりダメージがデカい。

 

個人的に終わった時のダメージがデカかった、もとい困惑した作品は『VECTOR BALL』という漫画。あの唐突に、なんの締めも無いまま「カニ味だ!!!」の一言で幕を閉じ、雑誌掲載時の「減ページしたんだな・・」と察せられる最終ページの後に続く4ページに及ぶ広告、ああいう経験を何の情報も見ずに体験できたのは一生の宝になりそうだけどもうあんな体験はしたくない、色んな意味で。そういう経験もあってか好きな作品が円満終了となると嬉しいのかもしれない。もしも詳しく知りたい方は「ベクターボール カニ味」でググって下さい。

 

 

ここから少し話は変わるのだけれど、もしも生きがいとも言える作品が終わってしまった時、自分がしていることが一つある。記事タイトルにも書いてある通り、他の生きがいとも言える作品を探すこと。

正直言ってこれは、人によってはかなり難しい問題だとは思う。かく言う自分もそんな作品の終了を経験したことは何度かあるが、それを埋められるような、同等に扱える作品はそんな簡単に出てこなかった。『ハイキュー!!』の例だと、漫画だけでも連載8年半だということなので、毎週月曜朝にルーティーンとしてハイキューを読んでる人がいたら、終わった後の違和感がかなり強いと思う。8年、小学1年生が中学2年生になるのと同じくらいの年月、確かに考えてみると少しゾッとしてしまう。ワンピースとコナンが終わる時なんか今よりも凄いことになるんだろうなぁ・・・。

 

話が少しズレたので戻すが、他の作品を見つける時は、別に連載や放送してる長さはそこまで比較しなくてもいい。確かに長ければ長いほど後でのダメージはくるけど、最終的には結局"どれだけその作品が好きか"が重要になると思う。自分のオタク持論でとして「好きは数字やどんな理論でも論破できない感情」というものがあるので、例え予め1クールで終わることが決まってる作品も、10年以上連載を続けている漫画も、「好き」という感情は同等だと思っている。

単純に自分のことを言うと、自分は「ジャンプSQ.ワールドトリガーを、まんがタイムきらら系列の雑誌を読み、ニチアサを観ることを生きがいとしている人間」なので、生きがいの概念が複数あるのも大きいかもしれない。ニチアサなどは1年単位で番組が替わっていくので、「キュウレン終わって寂しいな~」とロスになってもすぐに「ルパパトも面白ぇじゃねぇか!」と次番組も楽しみになってしまうのだ。現にきらら漫画は3年前から雑誌を購読し始めて推し漫画が5回変わった。

それに、身も蓋もない話だが、自分は割と流行りの作品に遅れて飛び込むタイプなので、既に放送が終わってるアニメを後から一気見することが多いのでもしかしたらそれも「ロス」が少ない傾向にあるのかもしれない。こういう場合は観終わった後は余韻が残るだけなのでメンタルには優しいが「何でこんな面白い作品本放送時に観なかったんだ・・・」という自責の念にも駆られる。面倒くさい話だ。

 

 

 

 

まぁ、ここまで散々「自分ならこうする論」を語ったが、こういうオタク論は人それぞれ何通りの正解があるので、あくまで「こういう生き方」もあるんだ位に受け取ってもらえれば幸いです。こっちも自分の考えを他人に押し付ける気は一切無いので。

 

 

最後に話を『ハイキュー!!』に戻すと、まだアニメ4期の続きが控えてるし、ここまで来たならば恐らくアニメも原作の最後までやるだろうし、もしかしたら原作の続編も何処かで描かれるかもしれない、割と自分も密かに期待していたりする。生き続ければ、まだいい事あると思うよ。

生きる理由は数あれど、まずは、アニメで月島の「居ろよ」を聴くまでは生きねば。