その①はこちら
今回紹介する曲は「22/7」の『覚醒』です。覚醒と言っても小錦LOVEでも某芸人の元相方でもありません。
「22/7」は「ななぶんのにじゅうに(略称:ナナニジ)」と呼ぶらしく、案の定自分は何年か前に結成された秋元康がプロデュースのアニメ系アイドルグループということしか知らず、それにTVアニメとかもやってたかどうかも聞いたことすらなかったのにこの曲を知ったのはBS11にて毎週土曜夜11時より放送している『22/7 計算中』という番組がきっかけ。タイトル通りこのグループの冠番組らしいのだが、たまたまテレビをつけたらやっていたのでなんとなく観ていたところ、EDに流れてたこの曲を聴いて「これはおれ好みの曲かもしれない……!!」と琴線が走った。
ご丁寧に画面の右上だったか左上に曲名が表示されていたのでいつも通りApple Musicで検索してDL。聴いてて真っ先に感じたのは「おれ、この曲10年前から知ってる……」という意味不明な感情。この曲がリリースされたのは去年の11月なのでそんなわけがないのだが、何度聴いても既視感が消えて無くならない。だってこれ間違いなくAKBの曲じゃん、って。
思い返せば数年前、AKB48が大島優子や前田敦子などの主力メンバーを擁し国民的アイドルグループの座についていたあの頃、テレビや学校などで嫌になるくらい聴かされた『ヘビーローテーション』『フライングゲット』『恋するフォーチュンクッキー』etc…、あまりのゴリ押しっぷりにうんざりしてアンチにすらなっていたのだが、逆に言えばサビだけでも軽く脳内再生が余裕にできるくらい染み込んでいるってことでもある。
だからこそ、『覚醒』のイントロを聴いた瞬間、自分の青春時代のヒットソングにて描かれてたものに近い何かが現れた。メロディだけじゃなくて、歌唱パートにもそれが当てはまる。サビは「走りだそう! やっと今がそのタイミングだ」という歌詞から入るのだが、この「走りだそう!」、実際の歌い方に変えてみると「走りだ~~~~~そぉ~~~~~」、具体例は思い出せないけどAKBの曲もだいたいこんな歌い方だったと思うんだけど合ってますよね!?実際にそうでなかったとしても、そういう「○○っぽさ」をリスペクトに昇華させている楽曲だと思う。
1つの曲としても結構好きなんだけど、AKBをテレビで見ない日が無かったあの頃があったからこそ懐かしさとかも含まれてより好きになれる。こんなこと言ってる筆者だけど昔はマジでアンチだったんだからね、当時のおれに「お前未来で秋元康の曲絶賛してるよ」と言っても信じないだろうなぁ…。
その③に続く