ソラシドトリガー! -Sorashido Trigger!-

前略、画面の前の読者様 このブログに書かれてることは的外れな主観です。だから決して、このブログの記述は鵜呑みにしないで下さい。

『逃走中 ~まる子大捜索指令~』感想 キッズ逃走者に無限の可能性を感じた

これまでワンピース、ドラゴンボールサザエさんとコラボしてきたので、まぁやるんでしょうねと予想していたので特に驚きは無し。過去3回とも出来の良いコラボだったので不安も皆無の中、驚いたのは出演者。5年半ぶりの参戦となる濱口さん、前々々回の活躍が目新しいまーちゃん・おーちゃん、意外にも初参戦のももクロの2人、逃走成功経験のある昴生さんなど、主に再登場となる逃走者の人選が少し意表を突かれた感じ。あと浪川さんは鬼滅声優くくりで呼ばれたんだろうなぁ…、公式HPのBBSには昔から「声優さん出してください!」ってメッセージが多かったけどここまで出るようになるとはねぇ…。鬼滅様様ですな。

 

ちなみにエリアは富士急ハイランドだそうで。富士急ってお前、あのエリア01に次ぐ鬼畜ステージじゃねえか…!申し訳ないけど今回の面子も名前だけ見て「この人逃げ切れそう!」となるような人はいなさそうなので、今回は逃走成功者なしだと予想。ただ、濱口さん辺りがミッションで活躍しハンターの放出を防ぐことが出来ればそうならないかもしれない。そういえば予告を見た限り時間帯は昼間だそうで。過去3回富士急で開催された際は夜だったので久しぶりかつ新しい逃走劇が見られそうな予感。

↑というのが、前回の戦闘中感想記事にて述べた予想や前触れ。

 

亜生(ミキ)

井上瑞稀HiHi Jets

おーちゃん(HIMAWARIちゃんねる)

河合郁人A.B.C-Z

昴生(ミキ)

佐々木彩夏ももいろクローバーZ

せいや霜降り明星

高城れにももいろクローバーZ

髙橋ひかる

武尊

戸塚祥太A.B.C-Z

中澤佑二

浪川大輔

濱口 優よゐこ

本田紗来

本田望結

まーちゃん(HIMAWARIちゃんねる)

盛山晋太郎(見取り図)

リリー(見取り図)  他

「他」となっていたのはシークレット逃走者という謎の枠で、選ばれたのは元阪神藤川球児投手。確かに豪華ゲストの名に相応しい人だけどわざわざ隠す必要があったのかという疑念は少しだけあった。実際の活躍も相まって……

前置きはこのくらいにして感想の方に入ります。ネタバレ全開なので一応注意。

 

(ANIMEX1200-189) ちびまる子ちゃん MUSIC COLLECTION

 

 

 

 

 

 

 

まずは『ちびまる子ちゃん』とのコラボ面について。これに関しては十分な合格点はいってたでしょう。

登場キャラをまる子、たまちゃん、花輪くんの3人に絞ったことで多すぎず少なすぎず逃走中のゲームが成立するよう丁度いいバランス配分になっており、その分それぞれのキャラ性が目立っていた。皆とはぐれたというのに優雅にティータイムを楽しむ花輪くん、最初は呑気だったのに徐々に寂しさで不安にかられるまる子、実を言うと自分は『ちびまる子ちゃん』のアニメを最後にちゃんと観たのはかなり前になるんですけど(前任のお姉ちゃん役だった水谷優子さんが亡くなってから観たのが1.2回程度なレベル)、それでも「あぁ~そういえばこいつらこんなキャラだったよな~!」とどこか懐かしい気持ちになった。

というかミッションのためだけに小学生3人を離れ離れにさせるクロノス社もとい青山シズカは外道にも程があるでしょ。

 

笑ったのが最初の網鉄砲獲得ミッションでの、たまちゃんと河合くんの絡み。まる子たちを探しているたまちゃんの質問に対し「自分で探してもらってもいい?」とあんまりな返答をしたり去り際に「毎週ちゃんと見るね」と番組の視聴を約束する場面。河合くんの返しも面白いのだけど、たまちゃんの戸惑っているようなリアクションも台本に合わせてる感が無く、まさに逃走者とアニメのキャラクターが同じ空間に居るんだと感じさせる演出が粋。やっぱりあれリアルタイムで合わせてるんだろうか…。

あと、まる子にモノマネを振られて爆笑問題の太田さんをやるせいやさん、マジでセンス良いわ…。爆チュー懐かしい。

 本音を言うと永沢くんも出てきて第7世代の誰かと絡んで欲しかった気持ちもある。

 

 

 

 

続けてミッション面。まる子の要素と絡ませたものと申し分程度に摺り寄せたものと分かれていたけど、いくらコラボとはいえ全部が全部まる子と関連させたものにするのは難しいし、これぐらいの配分でも全然いいとは思ってる。

 

網鉄砲というクロノス社登場以降、定番となっている防衛アイテムも今回初めて「空砲」というギミックを受け持つことによって「誰が空砲を持っているのか」というスリルと緊張感が生まれ、ゲームを盛り上げるのに一役買っていた。それも視聴者だけにバラすとか萎える演出はせず、所有者がハンターに追われ網鉄砲を使わざるを得ない場面まで分からないという、今回のゲームの3分の1はこの緊張感で持ってたようなものかもしれない。

 

関心したのが賞金アップミッション。『ちびまる子ちゃん』のテーマソングの歌詞の空白部分を一字一句間違えず歌い上げないとハンターが放出されてしまうのは一見シュールさもあるものの、ギリギリまで何の曲が流れるか分からない、ハンター放出のプレッシャーと隣り合わせの状況の中正しい歌詞を当てるのは割と難しいと思う。ある意味『まる子』のほのぼのとした雰囲気と『逃走中』特有の緊張感が融合した秀逸なミッションだった。ここで『じゃがバタコーンさん』とか来てたらほぼ確実に詰んでたかもしれない。しかし、10代なのに『走れ正直者』を知っていた髙橋ひかるさんは凄い…。

あと個人的にはまる子の主題歌だと『ハミングがきこえる』が一番好きなので流れるを少し期待してた。

ハミングがきこえる

ハミングがきこえる

  • provided courtesy of iTunes

 

それと今回の復活ミッションは間違いなく歴代最恐難易度だった。お化け屋敷という舞台に恥じない(いや恥じてくれ)仕掛けが逃走者を襲い、その悲鳴に反応しハンターが接近してくる。敵はハンターだけでなくエリア全体、そんな状況でも復活カードを手に入れた濱口さん、過去10回以上出てるけどここが一番歴代でかっこよかったと思う。おーちゃんは行かなくて良かったよ本当に、あんなの一生のトラウマになるよ。

 

 

 

 

最後にプレイヤー面。放送前から注目度が高かった濱口さん、前回出たのが5年半前だというブランクを感じさせない大活躍だった。前半はやや空気気味だったけど、復活ミッションでは前述の通り恐怖に打ち勝ち見事クリア。アラーム解除ミッションでは河合くんに見捨てられながらも怯えて動けないおーちゃんを救い出し、最後のミッションでは自分を含めて残り4人、上は16歳、下は7歳しか残っていない状況でも大人として、逃走中のベテランとして子供たちを導く様は本当に恰好よかった。万が一アッキーナとの別居報道とか報じられたら泣く自信あるわ。どうかありませんように。

 

個人的に美味しい役どころだと思ったのがA.B.C-Zの河合くん。網鉄砲の使用をためらい、濱口さんや紗来ちゃんを見捨て、挙句の果てに自首を目指す。彼の行動は賛否分かれてるだろうけど良くも悪くもそれこそが人間の本性を露わにさせる『逃走中』という番組及びゲームの醍醐味であり、ジャニーズだろうと何だろうとなりふり構ってられない心境なのは観ていて伝わってきたので、あまり責められない。結果的に出演部分の尺が多めに割かれていたのでプラスだとは思う、過去に出演した手越くんも尺多ければ良いみたいなこと言っていたし。今回最も人間らしさが出ていたのは恐らく彼。捕まって「自首しとけばよかった」と後悔するの、何人目だろうね…。

 

あと失礼なのを承知で告白すると、浪川さんはあそこまで生き残るとは思わなかった…。放送前は4番目くらいで確保だなと思ってました、ごめんなさい。スタッフからの無茶ぶりを一蹴したりクロノス社の存在を認知していたりと、前々から番組を視聴していたことが伺え、割とガチめにゲームに臨んでいたのは少し驚いた。現時点で4人しか居ないといえど、歴代の声優逃走者の中では一番長い時間を逃げたことは誇らしい。昨今の声優ブーム(?)からして今後も色んな人が出るんだろうなぁ…。梶裕貴さんとか次々回に出てきそう。

 

第7世代の芸人だと霜降り・せいやさんとミキ・昂生さんの散り様に笑った。一緒に逃げた望結ちゃんを案じながらドルオタとしての欲望丸出しな断末魔、相方・粗品さんもサザエさんコラボSPにてタマを守って確保されてたけど、やっぱりコンビって似るもんなんだな…、いつか2人揃って出演して欲しい。

昂生さん、あなたまさかの中岡さんポジだったとはね…。あの人ほど天狗にはなってなかったけど逃走成功からの序盤での脱落はまさしく後継者に相応しい(誇れねぇ)。

 

 

そして、おーちゃんは本当によく頑張った。ラスト1分、土壇場でハンターに見つかってしまい望結ちゃんが自らを犠牲にしながらもおーちゃんを逃がし逃走成功を託す流れはもう言葉では言い表せない美しさ。確保のメールが伝わった時に牢獄の逃走者の大半が落胆していた様から、そういう期待などを全部背負ってたんだよなぁ…、球児さんやまーちゃん、濱口さんに望結ちゃん、色んな人に守ってもらいミッションに行きたくても行けない恐怖に怯えながらも最後まで戦った、逃げ切れなかったけど歴代最年少でのラス1の功績は立派すぎる。その雄姿は逃走成功という称号よりも大きい。

もうおーちゃんが怯える様は見たくないけどいつか再び出演して今度こそ逃げ切って欲しい(支離滅裂な思考・発言)。

 

 

 

【総括】

ハイ、今回も間違いなく面白かったです。

しっかし富士急ハイランドが鬼畜ステージなのは変わらなかったな~。最後のミッションこそクリアしてれば結果は変わってたかもしれないけど、それでも過去3回の結果からそうなるとは分からない。正直あのミッションは通達時点で残りが大人1人子供3人だったので、難易度が極悪モノだったのは明白、戦犯なんて居ない。強いて言うなら本田姉妹を追跡したハンター。あの結果に終わったからこそ、唯一このエリアで逃げ切った長谷部優さんの株が上がったのだけれど(念のため伏せときます、ドラッグすれば見られます)。

やはり久しぶりに登場したエリアだったこともあり、少しだけ懐かしさを感じた場面も。例えばゲーム序盤でまーちゃん・おーちゃん姉妹が渡っていたトーマスランドの石橋は『ジャンプ!』にてオリラジのあっちゃんが逃げてた場所で、中澤さんとあーりんさんが潜んでたトーマスランド入口の橋は同じく『ジャンプ!』でたむけんや角野卓造ハリセン近藤さんも隠れてたのが印象深かったが、何年経ってもあそこは隠れ場所に最適なんですかね。

 

そして今回なんとなく感じたのが、これからの『逃走中』を引っ張っていくのはアンガ田中さんや第7世代の芸人よりも、今回の本田姉妹、まーちゃん・おーちゃんのようなキッズ逃走者なんじゃないかなということ(本田姉妹をこのくくりに入れていいかは微妙なところだけど)。今回の場合、この4人中3人が最終盤まで生き残ったっていうのもあるし、まーちゃんはおーちゃんをかばって確保され、望結ちゃんは紗来ちゃんを救うため危険を冒し助け出した。形は違えど姉妹愛に殉じたり全うする姿は素晴らしいの一言、彼女たちの場合はお金よりもそれ以上のものを大切にしている純粋な心を持った子供たちだからこそ、そういう行動を第一に出来るのだろうし、番組目線で見ると、これまでとは変わった視点で16年の中で50回以上行われてきたこの『逃走中』という番組に新たな風を吹かせられる。それはこれまでのキッズ逃走者にも当てはまる。

『真夏のハンターランド』から増えてきた新しい概念、今回のゲームが盛り上がった一因だったのは勿論のこと、これからの逃走中に不可欠な人材になっていく予感がしてならない。可能性が確信へと変わった、今後の更なる活躍及び出演に期待が持てる回だった。とりあえず皆HIMAWARIちゃんねるのチャンネル登録しときましょう。

www.youtube.com